時は1960年代。東京オリンピックに湧く都心部で、分譲マンションの建設が始まりました。
初の民間分譲マンション「四谷コーポラス」に、今も原宿駅前のシンボルである日本初の億ション「コープオリンピア」、デザイナーズマンションの先駆けとも言える「ビラシリーズ」など、現在ヴィンテージマンションと呼ばれるものの多くがこの時代に建てられました。
そんなヴィンテージマンションの中でもひときわ人気なのが秀和レジデンスシリーズ。
特徴は秀和シリーズに共通の統一されたデザインです。
南欧風ブルーの瓦にホワイト基調の塗り壁、そしてバルコニーに施されたアイアン柵がもたらす雰囲気は、当時の文化人や外国人をうならせただけでなく、今もヴィンテージマンション好きの方から支持されています。
その多くは代官山や自由が丘など都心部にありますが、今回は数少ない下町エリアに建てられた秀和シリーズの一部屋をご紹介いたします。
最寄り駅はJR総武線小岩駅。まさしく下町で、ロータリーからは放射線状に複数の商店街が伸びています。その複数ある商店街のうち、線路沿いに続くサンロード商店街をまっすぐ12分ほど歩くと、見えてきましたブルーの屋根。
そうこれが今回ご紹介する秀和小岩レジデンスです。
改めて外観を見て行きましょう。秀和小岩レジデンスは10階建。最上階から段差になっていく姿やアイアンのバルコニー柵、ホワイトの塗り壁はほかの秀和同様に保たれていて、ファンの方なら思わず「あ、秀和!!」となってしまう王道の外観をしています。
歩道沿いに生える植裁には朝顔が植えられていて、水やりやツタ網を立てたりと、手を入れている人の姿が浮かんできて、なんだかほっこりします。(多分管理人さんかな。)
エントランスは東側。赤いレンガに植裁、そしてお馴染みのマンションネームプレートもちゃんとあります。ロゴや電灯もレトロでおしゃれですね。
秀和シリーズはどこもそうですが、小岩レジデンスも管理体制が良好。積立金の総額も多くありますし、耐震診断の実施が組合で話されている(平成27年8月5日現在)など自分たちの住まいをより良くサステナブルに維持していこうという組合のみなさんの意志が感じ取れます。
管理人さんも住み込みなので安心。何かあった時はやっぱり頼れる人がそばにいるのが一番です。
さて肝心のお部屋ですが、2階の東向き。43.5㎡で2DKの間取りになっています。お部屋は正直、普通です!!ただし、その分おもいっきりリノベーションしたい方にはオススメ。
スケルトンにしてぜーんぶやり変えたい方にもってこいのサイズになっています。
なにはともあれ、omusubi不動産エリアから最も近い秀和レジデンスシリーズ。
ファンの方、ヴィンテージマンションに住んで見たい方、一度ご内覧してみてください。