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穏やかな水辺が広がる、東京のウォーターフロント「月島」。近年では大規模な再開発により、高層ビルが建ち並んでいます。一方で少し街を歩くと、時代を感じる長屋、路地の園芸、真っ赤な丸ポスト、昔ながらの銭湯…各所に下町情緒が色濃く残されています。
有楽町線/都営大江戸線が走る「月島駅」から徒歩1分。もんじゃストリートからも程近い路地に曲がると……
今回の物件がお出迎え。こちらが高層ビルのお膝元で見つけた「月島長屋」になります。
奇跡的に東京大空襲の被害から逃れたエリアだったこともあり、当時の建物がそのまま残されています(築年数は不明)。まるでドラマのセットみたい…!!
玄関の建具や土間からも古き良き日本の生活が感じられるのではないでしょうか?
月島長屋の特徴といえば、玄関の隣に設置された「玄関間」。部屋にするには狭く、物置には広い空間です。そもそもは江戸時代、井戸が設置された路地に出やすいよう、玄関土間には台所が設けられていました。
しかし大正時代以降、各戸に水道が引かれるようになり、くわえて震災後に建てられた長屋の台所は家の奥へと移動。つまり月島長屋の玄関間は、台所の痕跡として残っているわけです。
偶発的に誕生した玄関間は、やがて月島名物を生むことになります。昭和初期、住民は使い勝手の悪かった玄関間で駄菓子屋を営むようになりました。
そして当時の子どもたちに人気だったのが、水に溶いた小麦粉を焼いて食べる「文字焼き」。終戦後、入手しやすかった小麦粉は庶民に浸透し、いつしか文字焼き専門店が生まれるようになったんだとか。これが月島にもんじゃ焼き(文字焼き)を根付かせた要因と言われています。
きっと、月島=もんじゃ焼きというイメージも持つ方も多いのではないでしょうか。その背景には、この玄関間が隠されていたんですね。
雑談はさておき、真ん中の和室をご紹介。壁や襖には多少の汚れが目立つものの、長年この家を支えてきたこと「勲章」にも感じられます。
神棚に貼られた彗星のシール。こちらを眺めながらこの長屋に、宇宙に、思いを馳せてはいかがでしょうか。
こちらが奥のキッチン。どこかの博物館でも見たかも…! そんな年季の入り方です。
ちなみにトイレは交換済みです。安心!
続いて、2階へ上がってみましょう。
2階は二間続きの和室が広がります。住居、アトリエ、店舗…この空間でどんな使い方をするかのか。部屋を見ながら考えるのも楽しそうです。
もちろん、事前にオーナーさんの承諾を得られた箇所についてはDIY可能。この雰囲気を残すもよし、新しいお部屋にカスタマイズするもよし!
ちなみに2階の収納力も抜群です。昔の戸建の空気感を纏っていますね。
「ベランダ」と呼んでいいのかわかりませんが、こういった空間も趣深いですね。ちなみにベランダの床板ですが、痛んでいるため、利用の際は修繕が必須です。
真鍮の鍵を発見。クルクルと回してキュッと締める。それでもゆるく風が通り、窓を揺らす姿からは時代の名残が感じられます。きっと、いくつもの時代を超えてきたのでしょう。
こちらの物件には「お風呂」と「洗濯機置き場」がないため、近所の銭湯とコインランドリーをご利用ください。
最後に、少しだけ街の情報をご紹介。
月島駅は、東京メトロ有楽町線と都営大江戸線の2路線が通っており、有楽町、六本木、新宿へダイレクトにアクセスできます。また、山手線に乗り換えれば、東京駅までも約8分の交通利便性を誇ります。出張が多いビジネスマンにも便利ですね。
近くには隅田川テラスがあります。隅田川の水面を横目に、散歩ができるのはウォーターフロントの街ならでは。桜の季節はとても気持ちいいでしょうね。
そんな新旧が共存する街「月島」。都会の隠れ家のように佇む「月島長屋」で、アトリエや店舗を構えてみませんか?