イベントレポート 第315号
2014.5.2発行

green drinks 松戸 vol.11 レポート「MAD RICEをつくろう~gd松戸1周年記念 MUDまみれのMADな田植え~」

自給自足できる街をテーマに2011年5月から毎月1回開催されているgreen drinks 松戸。2012年は「○○をつくろう!」をテーマに掲げ、少しでも自給力を高めることを目指していきます。

今回はgreen drinks松戸の一周年!そんなおめでたい回のテーマは、「MAD RICEをつくろう~gd松戸1周年記念 MUDまみれのMADな田植え~」です。

畑作りを行ったvol.10に引き続き、vol.11ではgd松戸創設以来の念願だった自然栽培のお米作りに挑戦!少し暑くなり始めた5月20日(土)に開催しました。

田んぼは、松戸を飛び越して近隣の白井市にある元耕作放棄地。オーガニックレストランCAMOO店長・伊藤淳さんの友人がお米を作っていたというこの場所 で、伊藤さんをリーダーに、晴れる家caféの斎藤夫妻、そしてオーガナイザーの殿塚という3名のgd松戸メンバーでお借りしました。

田植えにあたっては、田植え経験豊富なCAMOOの皆さんに教わりながら、冬場からコツコツと準備が進行。まだここが田んぼかどうかもわからないよ うな状態の中での草刈りに始まり、苗を提供してくださる流山の有機農家「真澄農園」さんで、種上の手伝い、田んぼを平らにするための代かき等、時間の合間 を見つけてみんなで準備を行いました。


愛情たっぷりで準備された田んぼを会場に、暑さを予感させる青空のもとvol.11スタートです!

泥に触れよう、自然を感じよう。
主催者の挨拶の後に、最初に行ったのは田んぼで遊ぶこと。田植えを始める前にまずは田んぼに慣れよう!ということで、田んぼの中でしっぽ取りゲームを行いました。

ルールは簡単。後ろにつけたしっぽを取られないように逃げながら他の人のしっぽを奪います。最後までしっぽをつけていた人の勝ちです。

さっそくゲームスタート!恐る恐る田んぼの中に足を踏み入れる参加者の皆さん。最初はゆっくり歩きまわっているだけでしたが、白熱してくると泥を飛ばして走りまくり!

最後は一騎打ち!数分のにらみ合いの後、勝負が決まりました。

さて、田んぼに慣れたところで、田植えスタートです。既に若干息が上がっている人もいますが、大丈夫でしょうか(笑)?

いつも食べているのに意外と知らない、お米の作り方。
まずは伊藤さんから、田植えの説明です。
田植えをする前に、田んぼに生えている雑草や去年の稲わらの残りを、足で踏んで土にすき込まなくてはいけません。実は先程のゲームも、ただ走り回っていたのではなく、走ることによって雑草やイネがすきこまれるという狙いがありました。

続いて苗の植え付け方を説明。2~3株をいっぺんに持って、指の第一関節くらいの深さに植え付けます。このときしっかりと土に植え付けないと、あとで水に浮きあがってきてしまうので要注意。


作業前に、苗床にまとめてあった苗を田んぼに分けて置いていきます。終わったらさっそく1列に並んで田植えスタート!

1列終わったら次の列に移ります。このとき、前の列との間隔がしっかりとれていないと、成長した後に隣の株とぶつかってしまいます。そのため田んぼの両サイドにロープを張った棒をさし、1列1列移動させながらきっちり間隔を測ってから植えていきます。

2列、3列と続けていくうちにだんだんとコツがつかめてきました。「腰が痛くなりそうー」「1列植えるだけでもやっぱり時間かかる!」など色々な声が聞こえてきます。

参加者の皆さん、集中と疲れからか、次第に無言に…。
と、ここで何やら軽快なコンガの音が!伊藤さんが持参したコンガの即興演奏が始まりました。なんでもCAMOOで田植えをするときには、BGMとしてコンガを演奏しながらやることがあるんだとか。

実は田植えと音楽はとても縁があります。古くから歌をうたいながら、田植えをすることが行われてきました。これは田植えが単なる労働ではなく、収穫に感謝しながら行われる、ある種の儀式だったからと言われています。

実際にコンガが鳴り始めるとなんだかちょっと楽しくなってきて、参加者のみなさんも再び和やかな雰囲気に。田植え歌が生まれた理由を身をもって体感した一幕でした。

作業が進み、1時間半近くかかって、なんとか1反目終了!
ちょうどお昼になり、お待ちかね!ポットラックパーティータイムです!

シェアすることで、もっと楽しいお弁当タイム
お昼は参加者のみなさんの持ち寄りによるポットラックパーティー!手作りならなんでもOKという「自給弁当」を各自用意してもらい、皆で分け合って食べる形式です。

食べる前に、参加者ひとりひとり、今日持ってきた自給弁当について説明していきます。おばあちゃんが朝作ってくれた煮物やおにぎりに、しそとチーズ を巻いたササミロール、九州出身なので筑前煮(九州ではがめ煮というそうです)など多種多様な弁当が勢揃い。極めつけは晴れる家cafeの斎藤夫妻が持っ てきたマクロビお惣菜。さすがはプロの腕前で、これには一同から喜びの声があがります。

気合をいれて、2反目スタート!
午後に入り、2反目の田植えスタートです!
もう田んぼに入っていく参加者のみなさんの足取りもしっかりしたもの。再び横一列に並んで、作業スタート!2反目になると作業にも慣れてきてスピードもアップ!伊藤さんも驚くほど。

二反目からは参加者の方に棒とロープの移動をお願いしました。するとにぎやかな掛け声が!一列作業が終わるごとに「MAD!RICE!HUUUU!!!」という掛け声&決めポーズを決めてからガイドのロープを移動させます。これぞまさにMADな田植え!(笑)

でもこれも単なる悪ふざけではありません!手で田植えをする際のポイントはロープを移動させる方の仕切り。田植えのペースも、場の雰囲気も仕切り方 によって全く異なります。サッカーでいえば司令塔に当たるこのポジションの方が賑やかになることで、植えている方の元気も出てくるんです!


司令塔の元気のおかげか、1反目よりもはるかに速いスピードで作業が進行。なんと30分以上早い一時間弱で二反目が終了しました。

一日かけての田植え体験でしたが、田んぼ未経験の参加者の方も多く、改めて土に触れるいい機会となったようです。「泥に触れるのがこんなに気持ちい いと思わなかった」という声や、「バケツで稲育ててみようかな…」という声が聞かれ、田んぼの泥や稲が意外に身近なことに気付くきっかけとなったのではな いかと思います。

前回vol.10では畑を作り、今回のvol.11では田植えと、普段興味があってもなかなか体験する機会がなかった「自給自足」への気軽な一歩を作っているgd松戸。

普段「気軽にご参加ください!」とあってもなかなか参加する一歩って、難しいですよね。でも農業をやることを主目的としない、green drinksというカジュアルな場でやるからこそ、本当に気軽に参加しやすいのではないでしょうか。

「何か自分の手で作ってみたい!」「自給自足ってキーワードに興味あるけどなかなか…」という方、ぜひgd松戸に参加して、自分なりの「自給自足」に一歩足を踏み出してみてくださいね。

[Text:原田恵]

原田恵/埼玉生まれ埼玉育ち。筋金入りのさいたまっ子。
小さい頃から家にあった住宅雑誌を愛読し、建築を志すも数字アレルギーのため断念。より自然に近いことをやりたいと大学で造園について学ぶ中で、人との出会いの楽しさに気付く。現在は大学院で、人が主役になれる都市計画やデザイン、まちづくりについて学んでいます。
gd松戸サポーター/TX柏たなか駅高架下にて毎週土曜コミュニティカフェ「たなかふぇ」運営中
Twitter: @mkuman

※こちらのレポートは greenz.jp及びgreen drinks 松戸のHPにも掲載されています。