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あかぎハイツ 第17568号
2018.12.1発行

これまでにない新しい”大家さん”像をつくっていく「ほのぼのあかぎハイツ」 (後編)

松戸・稔台エリアにある家族ぐるみの運営が人気のあかぎハイツ。大家さんである赤城芳博さん(よっちゃん)真樹子さん(まきちゃん)のインタビュー記事を、前後編でお届けしています。

DIY可能賃貸になったことで、あかぎハイツやよっちゃん自身について起きた変化について、お話していただいた前編。後編では、あかぎハイツに新しい風をもたらしているまきちゃんの存在、そしてこれからのあかぎハイツについてお話を伺っていきます。

■「あかぎハイツ」の名前がついたマーケットが人を呼び込む■

殿塚:あかぎハイツの部屋の様子が変わってきたら、入居者さんも増えてきたでしょ。たぶんそこには、まきちゃんのエッセンスも入ってるんじゃないかって思ってるんだよね。

以前、1階の空いている部屋を使ったマーケットをやったじゃない?あのマーケットが、今のあかぎハイツのイメージができた、大きいきっかけになった気がしていて。
あのマーケットはどうして始めることになったの?

まきちゃん:あかぎハイツは築40年以上の古いマンションだし、omusubi以外の不動産屋さんからはなかなかお客さんを紹介してもらえなかったんだよね。

お客さんにあかぎハイツを直接知ってもらうためにはどうしたらいいんだろうと思って、SNSも始めたんだけど、そもそもあかぎハイツを知らない人には見てもらえない。それで、イベントやってみよう!って思ったんだよね。

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まきちゃん:あかぎハイツの名前をつけたイベントをやって、そこにいろんな人を呼ぶ。そしたら、イベントに出てくれた人たちや周りの人に、あかぎハイツのことが伝わるでしょ?それまでにイベントをやったことはなかったんだけどね。

殿塚:イベントやるの初めてだったの?ちゃんとしてるから、まきちゃんイベントやったことあるんだと思った。

まきちゃん:でも最初は、あかぎハイツとしてはイベントをやらなくてもいいっていう話になっちゃって。

そのときはまだ、私もあんまりあかぎハイツ全体の運営の方に関わっていなかったから、皆とうまくコミュニケーションが取れてなかったんだよね。それで、今のあかぎハイツの状況を整理してまとめて、「こういう理由でイベントをやりたいんです」っていう企画書を作って出したんだ。そしたら今度は通って、やることができた。
1回やってみたら、楽しくなっちゃって笑、結局3回くらいやったね。

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マーケット2
あかぎハイツで行われた、「akagi heights de night market!」の様子。

殿塚:もともとあかぎハイツの1階でスーパーをやってたじゃない?だから、社長さんの心の中には、その頃のお客さんが直接「ありがとう」って言ってくれる風景があったんだろうね。それが、マーケットのときに再現されたんだと思うよ。マーケットが社長さんの心も動かしたし、あかぎハイツも良くなるきっかけになったよね。

■だんだんお店が集まってくるようになったあかぎハイツ■

まきちゃん:何回かマーケットをやったけど、やるたびに、会場として使った部屋の入居者さんが決まってくれて。113号室のsmokebooksさん(以下smokeさん)もそうだったね。

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1階の113号室に入居されているsmokebooksさんは、清澄白河等でたくさんのファンを持つ本屋さん。

殿塚:smokeさんのところは、社長さんがずっと貸さないで取っておいたところだったんだよね。1階にスーパーがあった頃、上の階に住んでいる人が、1階に買い物に行けるのを喜んでくれてたから、そういうテナントに貸したいって言ってて。だから、角部屋の113号室が残ってたんだよね。

smokeさんたちも、最初は別の部屋に問い合わせくれてたんだけど、子どもたちへの読み聞かせもできたらいいなって思って、ダメ元で113号室を聞いてみたの。そしたらよっちゃんとまきちゃんが、猛プッシュしてくれたんだよね。

まきちゃん:smokeさんのフライヤーかホームページを見たのかな。すごくいいじゃん!って話になって。

殿塚:それでsmokeさんが113号室を借りられることになった。角部屋開けてくれたんだ!ってすごく感動した記憶あるよ。

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殿塚:そうしたら、今度は真ん中の部屋だけぽっかり空いて。ちょうどその時にアンティーク家具を扱っているNorth6 Antiquesさん(以下North6さん)から連絡もらったんだよね。

そのとき、あかぎハイツの1階の真ん中の部屋は、皆で使えるスペースがなくなっちゃうから残そうって話になってたんだけど、smokeさんとNorth 6さんが並んでたら素敵だろうなって思って。

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フランス、イギリスなどヨーロッパ各地で買い付けた アンティーク家具や雑貨を扱うNorth6 Antiquesさん。

まきちゃん:いい感じのお店が入ってくれるのは嬉しいよね。笑

殿塚:新しいお店が2つできたわけだけど、自分たちや入居者さんの生活が何か変わった感じってある?

まきちゃん:入居者さんがお店に行ったりすることも多いみたいだよ。

殿塚:この近くでショップやりながら、あかぎハイツに住んでる人も多いよね。

まきちゃん:それぞれのお店でイベントをやることも多いから、色んな人がきてくれたり、あかぎハイツを知ってくれるようになったね。あかぎハイツのことを知ってくれるきっかけが、増えたのは嬉しいことだなって思うよ。

■あかぎハイツの運営メンバーの中にも起きた変化■

殿塚:マーケットをきっかけに、まきちゃんが中心になって、あかぎハイツを発信するイベントをやってきたよね。それが最近、発信から入居者さん同士が交流するイベントに変わったような気がしていて。屋上で花火みたり、餅つきもやり始めたよね。

よっちゃん:花火をみるのは、ずっとやってたよ。小学校の盆踊りと重なった時があって、その時だけはやらなかったけど。

殿塚:やらなかった理由が、盆踊りと重なったからなの?笑

まきちゃん:皆でお手伝いに行かなくちゃいけなかったからね。笑 でも最近は社長だけが行くようになって、仕事が分担できるようになってきた。そうそう、社内のミーティングも全員でやるようになったんだよ。

殿塚:まきちゃんも入って?

よっちゃん:そう。人が増えたことで、社長もやりたいことができるようになってきた。餅つきは、社長の夢だったんだって。ずっとやりたかったみたいで。
でも1人じゃできないからって諦めてたんだよね。じゃあみんなでやろうよって話になって、開催するようになった。もう、うすも買っちゃったしね。笑

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まきちゃん:株式会社あかぎもすごく変わったよね。
メンバーが全員家族であることは変わりないんだけど、その中の関係性が変化したと思う。

殿塚:何が変わったのかな?

まきちゃん:以前は、社内でコミュニケーションを取るのがなかなか難しくて。だから、ちゃんと連絡を取り合えるように連絡用のグループを作ったり、ミーティングの仕方を工夫したりして。ここ1・2年は、だんだんいい形になってきたように感じてるよ。

■自分たちがやりたいことをやる「アトリエ106」■

殿塚:だんだんあかぎハイツ自体がいい感じになってきてると思うけど、よっちゃんやまきちゃんがこれからやりたいことってあるの?

まきちゃん:うーん、気ままにやれたらいいかなって思ってるくらいかな。笑

殿塚:最近、まきちゃんが中心になって、ここ「アトリエ106」っていうスペースを作ったじゃない?
ここはどうして作ることになったの?

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まきちゃん:ここは元々おばあちゃんの部屋だったんだよね。少し前に亡くなったんだけど、たくさん物が残ってたから、私が中心になって片付けをしてたの。
1階の他のテナントも埋まったから、この106号室をみんなで使ったり、何かできる場所にできたらいいなって思って。

殿塚:ここで、たまにイベントや食堂をやったりもしてるよね。

まきちゃん:すごく不定期にね。笑

殿塚:このくらいの広さと雰囲気の場所だと、マーケットも無理できないくらいの範囲でできるね。

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まきちゃん:それがいいなと思って。ここの企画は、基本的には私やよっちゃんとしてやっていて、たまにあかぎハイツとしても使う感じかな。

殿塚:内装のデザインはまきちゃんがやったの?

まきちゃん:デザインってほどじゃないけど、大体のイメージは私が考えたよ。間取りはよっちゃんが描いてくれて。

殿塚:コンクリ剥がしたりするのは、全部よっちゃんがやったの?

よっちゃん:そう。あと塗装とかもやったよ。

殿塚:これまでは、まきちゃんがあかぎハイツ全体の広報や企画をやってきたけど、今はまきちゃん以外にもやれる人が増えてきた。このスペースには、無理ない範囲でやっていきたいことが集約された感じなんだね。

■入居者さんが帰って来て、ほわっとした気持ちになれるマンションに■

殿塚:よっちゃんは、これからもどんどん部屋作ってくの?

よっちゃん:うん、それが仕事になったからね。

殿塚:よっちゃんと出会った頃から、イベントとかやれたらいいよねって話してたけど、当時はまだ難しいねって言ってた。でも、まきちゃんが入って、よっちゃんや皆も頑張って、その頃話してたことはほとんど叶ったんじゃない?

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まきちゃん:そうだね、そのとき考えてたことはだいぶ実現できたかな。

殿塚:そうすると、さて次はどうしようか、みたいになるんじゃない?

よっちゃん:でもまだ10部屋くらい空き部屋もあるからね。

殿塚:もう10?最初はたくさんあったのに、もうすぐ1桁なんだね!だって今は、わざわざあかぎハイツを見たいっていう人が来るようになったんだよ。

まきちゃん:本当にありがたいよね。

殿塚:あかぎハイツの皆をみてると、こういう大家さん像ってあるんだなって思うよ。
あかぎハイツに住んでくれたら、不動産屋としても安心だなって思うもん。笑

まきちゃん:でも、なかなか大家さんに本音って言えないじゃない?入居者さんが不満があったけど言えなくて、その結果退去されたりっていう可能性もあるでしょう。
それで、意見箱作ろうって話になって、置いてみたんだよね。

殿塚:何か入ってた?

まきちゃん:まだ特に入ってないかな。作ったばかりだしね。

殿塚:大家さんとして育ったよっちゃんと、入居者さんとしての視点もわかるまきちゃんの、2人のバランスがちょうどいいなって感じるよね。
これから、あかぎハイツや稔台エリアがこうなったらいいなとかあるの?

よっちゃん:楽しくなればいいかなとは思うよね。

まきちゃん:あかぎハイツに住んでる人が帰って来て、ほわんてすればいいよね。楽しいっていうよりは、なんだか落ち着くな、みたいな感じ。
よっちゃんはどう思ってるか知らないけど。笑

よっちゃん:その通りです。

全員:笑

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大家さんの家族に生まれ、これまで地域や入居者さんに寄り添った生活をしてきたよっちゃん。自分の好きなことを生かしたリノベーションをするようになって、自信を持って自分を「あかぎハイツの大家」と言えるようになっていました。

そして、そんなよっちゃんや家族を大事にしながら支えるまきちゃんの存在が、あかぎハイツに新しい風を吹き込んでいます。

変化したよっちゃんやあかぎハイツが、少しずつさらに良い雰囲気になっていくことがこれからもとても楽しみです。

そして、いち不動産屋として、これからもそんな流れに関わってゆくことができたら嬉しいです!

(写真:赤城芳博さん、赤城真樹子さん、omusubi不動産)
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