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おむすびマガジン 第12496号
2017.8.8発行

小さなアトリエから、革がもつ大きな可能性を伝えたい。 革やカバンの企画・制作を行うCRASSULA(レトロビルsAnkAku)

omusubi不動産が運営するシェアアトリエやクリエイティブスペースには、個性あふれるクリエイターやアーティストの方々が入居されています。皆さんそれぞれの場所をベースに、活動の幅を広げられている方ばかり。そんな素敵な入居者の方々を、これから少しずつご紹介していきたいと思います。
第一弾は、北小金にある「レトロビルsAnkAku」に入居し、革カバンの企画・制作を行う 「CRASSULA」です。

■革にまつわる企画・制作を行うCRASSULA■
CRASSULAは、sAnkAkuの1階に工房兼販売スペースを構えています。自社オリジナルブランドのカバンの企画制作の他、「カバンづくりを習ってみたい」という人向けに、平日夜の時間帯にカバンづくり教室も実施しています。

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使いやすそうなレザーのトートバッグ。

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ここにしかないオリジナルデザインのものばかり。

代表を務める松本昇さんと、中林翔平さんの二人三脚で運営されているCRASSULA。松本さんが製作やデザインを担い、中林さんが事務や広報などを行っています。

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CRASSULAのおふたり。右が松本昇さん、左が中林翔平さんです。

CRASSULAが入居する「レトロビルsAnkAku」は、JR常磐線北小金駅から10分ほど歩いた、個人商店と住宅街が並ぶエリアの中にあります。

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印象的な外観の「レトロビルsAnkAku」。

外壁に鎧張りされた無垢の板材と、新たに塗装されたネイビーのコントラストが特徴的な「レトロビルsAnkAku」。通りがかる人が「ここはいったい何だろう?」と覗き込んでいくことも多いのだそうです。他の入居者さんもDIYで改装を行うなど、北小金エリアのものづくりの拠点として、少しずつ動き出し始めています。

■「自分の手でものづくりがしてみたい」■
松本さんが革を使ったものづくりを始めたのは、大学を卒業してからのことです。カバン製作を専門的に学ぶ学校に入学し、卒業後は、靴づくりを行う企業に就職しました。

松本さん「思った以上に靴づくりは大変でした。男性用と女性用で、ベースになる木型が異なりますし、サイズも小さいものから大きいものまでそろえなくちゃいけない。でも、そこで経験を積むことができたのは大きかったです」

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CRASSLA代表の松本昇さん。

松本さんは、地方の企業での勤務やサンプルを専門につくる企業での経験を経て、徐々に「自分で会社を立ち上げたい」という思いを強めていきます。そんなときに松本さんが声をかけたのが、中林さんでした。

松本さんと中林さんは、実は小・中学校の同級生。こうして一緒に仕事をすることになるとは全く思わなかったと中林さんは言います。

中林さん「別の高校に進んでからはお互い会っていませんでした。でも大学生のときに突然松本から連絡が来たんです。『ランニング一緒にやらない?』って(笑)。そこから、たまに会うようになりました。」

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中林翔平さん。CRASSLAでは製造の他、事務などを担当されています。

松本さんから度々「独立したい」と聞いていた中林さんですが、2016年の秋頃「一緒に会社をやらないか」と改めて声をかけられます。

中林さん「そのときはまだ会社に勤めていたので、いったん返事を保留させてもらいました。でも、やっぱり自分でやってみたいという気持ちが強くなって。冬には『やろう』と返事をしました」

■アトリエも、自分たちの手で使いやすい空間に■
CRASSULAは2017年4月に創業しました。現在のアトリエであるsAnkAkuとは、どのように出会ったのでしょうか。

松本さん「昔は日暮里のあたりに縫製工場がたくさんあったんです。だから、僕たちもそのあたりで探していました。でも家賃が高く、音を出せない場所が多くて。独立したてでお金はありませんし、作業をするときはどうしても音が出てしまいます。そこで、もう少し範囲を広げて探したところ、omusubi不動産のホームページに行きついて、sAnkAkuを見つけました」

なんとお二人は、sAnkAkuの物件を初めて内見し、その場で入居を決断されたのだそう!

中林さん「初めて見に行って、その場で松本に『中林が決めていいよ』って言われて。さすがに物件を案内してくれた殿塚さんも驚いていましたね(笑)」

こうしてアトリエを手にした2人は、早速DIYに取り掛かります。しかし、その道のりは簡単ではありませんでした。

松本さん「まず元々あった柱や壁を壊しました。天井まで壁があったんですが、それも全部取り払って。かなりの量の廃材が出てしまったので、廃棄にはお金がかかりましたね。でもそのおかげでだいぶ広くなりました」

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以前行ったオープンアトリエでの様子。もともと奥の扉の前にあった壁をすべて取り壊し、広い空間になっています。

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明るいグリーンが印象的な壁は、2週間ほどかけて、すべて自分たちで塗ったのだそう。CRASSULAのアトリエをひときわ個性的な空間にしています。

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アトリエには、材料やミシンが所狭しと並んでいます。

特にDIY経験がなかったというお二人ですが、2か月ほどかけて、自分たちが使いやすいアトリエの形に近づけていきました。

現在は、スペースの半分が自分たちの商品を見せる空間、残りの半分ほどを作業スペースとして使用しています。「だんだん材料やものが増えてきてしまったので、またDIYして棚をつくったりしたいですね」と松本さんは話します。

■革やカバンの魅力をたくさんの人に伝えたい■
CRASSULAが現在力を入れて取り組んでいるのが、オリジナルブランド「TOHKOTO」(トウコト)です。

CRASSULAが使う革には、化学薬品を使った加工がされていません。それは、革の加工から自分たちで手掛けることで、安全で、自分たちが本当に納得できるものづくりをしたいという思いから。TOHKOTOでは、オリジナルの加工を施した革のカバンを展開していく予定だそうです。

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TOHKOTOのカバン。自分たちで革の加工から行っています。

革やカバンの魅力を、より多くの人たちに身近に感じてもらえるような活動にも積極的に取り組んでいるCRASSULA。sAnkAkuで平日夜に開催されている「夜のカバン教室」では、自分でデザインしたカバンを作ったり、カバンづくりの技術を学んだりすることができます。松本さんや中林さんが講師となり、少人数で教わるため、これまでカバンづくりをしたことがない人でも参加可能だそう。

先日は、子どもも交えたワークショップも実施しました。なんと、開催のきっかけは松本さんの大学時代の先生!

中林さん「先生が知り合いを誘ってきてくれたんです。大人も子どもも混ざって、すごく盛り上がりました。僕たちも、子どもはこういう作業ならできるんだな、大人にはこういう風にお任せするといいんだなということがわかって、すごくいい経験になりましたね。」

■小さなアトリエから、大きな可能性に挑戦していく■
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オリジナルブランドから、ワークショップの開催まで、活動の幅を多岐に広げているCRASSULAは、今後どのようなことに取り組んでいきたいと考えているのでしょうか。

中林さん「今は、このアトリエを拠点に徐々に関係性が広がっていることを感じています。しばらくは自分たちのブランドを進めていくことに注力しつつも、もっと色々な可能性に挑戦したいですね。」

また、松本さんは自分たちのカバンを販売するだけでなく、他のクリエイターとの繋がりも作っていきたいと話します。

松本さん「僕たちは、セレクトショップのような存在を目指したいんです。個人でやっている他のクリエイターの商品をこのアトリエに置いたり、共同でオンラインショップページを運営したりしたいと考えています。
今、デザインとして本当に売れるものを作っている人は、個人だったり小規模にものづくりをしている人たちだと感じていて。そうした人たちを巻き込みながら、一緒にものづくりをしていく仕組みを作りたいですね。」

自分たちの目指す道を一歩ずつ進みながら、他の地域の人やクリエイターと関わることによって、よりスケールの大きな目標に繋げていこうとしているCRASSULA。北小金の小さなアトリエから、まっすぐな思いを抱いた2人が羽ばたこうとしている姿がとてもまぶしく感じられました。

CRASSULAが入居するレトロビルsAnkAkuは、現在3,4階の入居者の方を募集中です。ほどよい穏やかさがありながら都心へのアクセスもよい北小金の街で、自分が次のステップに進んでいくためのベースをつくりたいという方の応募をお待ちしています!


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合同会社CRASSULA(革カバンの企画・制作)

オリジナルブランド「TOHKOTO」
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ショップ兼アトリエ
住所:千葉県松戸市大金平1-43-2 レトロビルsAnkAku1階(JR常磐線 北小金駅より徒歩10分)
Tel : 047-710-5746
Email : matsumoto@crassula.jp

「CRASSULA 夜のカバン教室」ホームページ  http://crassula.jp/
日常の活動を紹介しているインスタグラム
https://www.instagram.com/crassula.llc/
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http://www.omusubi-estate.com/?b=retrobillsankaku